インシデント管理

▼インシデントとは?
 通常の定型運用に含まれないイベントであり、サービスの中断や品質の低下をもたらすもの。


▼インシデント管理の特徴
 機能的エスカレーション:リソースや技術に制限が有る場合に、上位グループに対応を任せること
 階層的エスカレーション:権限が十分でない場合に上位の職位または部門に対応を渡すこと。
 インシデントの優先度は、インシデントのインパクトと緊急度によって決定される。
 インシデントが発生した際、一時的な回避策をワークアラウンドと呼び、サービスの中断を回避することが
 可能であり、原因が分かっていて、一時的なワークアラウンドまたは恒久的な代替案が識別されている
 インシデントまたは問題のことを、既知のエラーと言う。


▼インシデント管理のプロセス
○インプット
 ユーザあるいはIT部署からのインシデント
○アウトプット
 インシデントの解決策に関する情報。
 インシデントの識別に関す情報。
○活動
 (1)インシデントを検知し記録する。
 (2)インシデントを分類し初期サポートをする。
 (3)新しいインシデントと過去のインシデントを照合し、サポートを行う。
  過去の解決策やワークアラウンドを適用する。
  必要であればエスカレーションし、未解決または対策中のインシデントはすべて、監視、追跡する。
  サービスデスクは、対策中のインシデントのステータスについてユーザに連絡する
 (4)インシデントを調査し、原因を突き止める。
 (5)インシデントを解決策を記録し、必要であれば変更要求(RFC)を提出する。
 (6)解決済のインシデントをクローズする。
  解決済のインシデントをサービスデスクに戻し、サービスデスクがユーザに了承してもらえた時点で
  インシデントをクローズしそれを記録する。


▼役割
 ○初期サポートグループ :サポートデスク
 ○2次以降サポートグループ ;他のサポートグループからなる
 ○インシデントマネージャ

つづく。。。